みなさんこんにちは!今日は、長野県の有名な高校駅伝チームに所属する高校1年生ランナーが、「左脛骨の疲労骨折」で相談に来てくれた事例を紹介します。また当店アフロ ランニング&ボディメイクのサービス、「メディカルパーソナル」でどんなことをするのか?接骨院や鍼灸院での治療ももちろん大事ですが、理学療法士によるパーソナルサービスがそれらとどう違うのか?わかっていただく内容としました。
結論から言うと見たり触ったりといった視診触診だけでなく【姿勢や動作の評価】まですること。また選手がマッサージをしてもらう【受け身】ではなく運動療法までやる【主体的】なものであること、そこに大きな違いがあります。参考動画はこちら👇
https://youtu.be/OIMS4EvqtfU?si=DHcnxZ5JVmjSDTaS

まずこの選手、1年生ながら3000mを8分20秒台前半で走るほどの実力者ですが、膝下約5cmの場所に疲労骨折を起こしています。
まず、【評価】。筋力や可動域、姿勢にどんな問題があったのか?わかりやすく説明します!
【1. 体の使い方にクセがあった】
まず横のお尻の筋肉(中臀筋)が少し弱め。そのせいで、片足スクワットをすると膝が内側に入ってしまうんです。これは、走る時にバランスが崩れやすいサイン!
【2. 足の指の使い方もポイント】
足の指先だけで地面をつかむクセがありました。本来使うべき関節(MP関節)がうまく働いていませんでした。
【3. 体幹や姿勢にも課題】
歩くとき、左足で地面を踏むと体幹が右に傾き骨盤が左側にズレるクセもありました。さらに、立っているときも、腰を前に突き出して背中が丸くなる「スエイバック姿勢」になりやすかったです。
以上は今回の評価のほんの一部です。実際にはもっと多くの評価を行なっています。
【4. これらがどう関係するの?】
お尻の横の筋肉が弱い → 膝が内に入る → 股関節が内側にねじれる → すねの骨(脛骨)が外側にねじれやすくなる → 足の指の筋肉(特に長趾屈筋)に負担がかかる。といったつながりを推察しました。
この「長趾屈筋」という筋肉は、実は今回骨折したすねの骨にくっついています。だから、ここに無理な力がかかり続けて、最終的に疲労骨折になったんですね。
このような「お尻の横の筋肉が弱い」ことから「長趾屈筋に負担がかかる」といった連鎖反応を見抜くことを、私達理学療法士の世界では「運動連鎖」と呼んでいます。これは一部の資格を持った人だけがわかる奥義のようなものではなく、物理法則や1+1=2といった計算のように、こうであればこうなりますよ、といった原理原則のようなものです。
次にスエイバックという姿勢も膝から下の裏側の筋肉、それこそ長趾屈筋に内的モーメントといった負荷がかかりやすい姿勢です。モーメントの話まですると難しくなるので、今回は重心位置の違いによって筋肉にかかる負担が変わると考えてください。モーメントや運動連鎖に関しては、以前の動画で説明していますので、ご興味のある方はご確認ください。
モーメントも運動連鎖と同様。姿勢がもたらす重心位置で、筋肉や靭帯にかかる負荷が変わってくるといった考え方ですが、これも物理の法則、原理原則に則った考え方です。こういったことを日常的に考える意味で、私達理学療法士はみなさんが高校で習う物理の考え方を、応用した治療家とも言えます。
【5. どうやって改善する?】
アフロのメディカルパーソナルでは、単にマッサージや針治療をするだけじゃありません!怪我の原因を選手自身にしっかり理解してもらい、「根本的な改善」を目指します。またその根本的な改善も、ここまでの評価という裏付けがあって初めて可能になるのです。
今回提案したエクササイズはこんな感じです!
・サイドプランクや片脚ブリッジでお尻や体幹の筋肉を強化
・足の指の筋肉(虫様筋)を鍛えるトレーニング
・お腹をへこませて体幹を意識する「ドローイン」
・肘立て姿勢から片腕を上げる「スフィンクス」で背中の筋肉を強化
・腰の筋肉(腸肋筋)をマッサージボールでほぐす
こうすることで、怪我の再発を防ぎ、今まで以上のパフォーマンスアップにもつなげていきます!私達理学療法士は怪我はマイナスではなくその選手の伸び代を発見できる【チャンス】だと考えています。
そのためもし、スポーツで怪我しやすい、パフォーマンスを上げたいという方は、ぜひ理学療法士の働くジムやアフロのメディカルパーソナルをチェックしてくださいね!

ご閲覧ありがとうございました!